さて、18年と半年ほど居たビルを出て、ポケットにはハーモニカとビスケットと絶望を詰め込んで旅立ったわけだが。
少しばかり振り返って考えてみるとしよう。
俺の店は基本的に「コピーバンドお断り」としていた。
なぜならば、お金をもらって他人が作った歌を真似して演奏するという行為に賛同出来ないからだ。
「元の人たちよりも良い」コピーバンドなどあるはずもなく、意味が不明だ。というのが俺の見解。
それにお金を払いたい人もいるのだろうが、そのことに対して別に否定はしない。
やる側としては、
「どれだけ原曲に近づけるか」が目標なのか?「どれだけ上手く真似出来るか」がテーマなのか?でもどこまでやったところで模造であり模写でしかない気がして価値を感じないのは俺だけか?
さっぱりわからぬが、まぁ何をしようが個人の自由、好きにやってくれ。俺はそれに金を払いたくないしそれで金儲けをしたくないということだ。
ところで、次の村門は只今改装中、春にはオープンの予定であるからしてどうぞお楽しみに。
無論、コピー音楽はあまり必要ないと思われる。
「カバー」は時折よかったりするね、最近聴いたものの中では、井上ヤスオバーガーがカバーしたピアノマンが好。
それではごきげんよう。