村門でのdistortion classから
幾許かの月日が流れ。。。

気づいたら自分は
サトウタツヤという
漫画に出てきそうな男とバンドを組んでいた。

そんな折に
そのサトウタツヤのとこへ
村門からライブのオファーがあったのだ。

来た！

とうとう。

当時の自分達は日々の努力の甲斐あってか
(いや、サトウタツヤの人格だけだと思う)
都内への遠征なんかもさせていただき、
順風満帆だった。

(その際に、
我々、グッズがひとつもない！
っつーコトに気づき、
慌ててtシャツを手擦りしたコトも
いつか機会あれば話したい)

話を聞けば、

SHYさん
(と呼ばれる、当時の自分には全く畑違いの知らん人。
でもなんかスゴイ人らしいぐらいの知識)

が富山に来る。

と。

でもって、村門のオーナー・タツルさん
という方にとっても、
ものすごく大切な友達であるというコト。

サトウタツヤ的にも
イイカタチでバトンを繋ぎたい。

と。

イイじゃないの。
やったろーじゃないの。

そんな感じで
再来するのだった。

とわ言え。

自分には懸念点がいくつかあった。
自分という生き物についてである。

生まれてこのかた
歯に衣着せぬをモットーに
生きていた自分は、

とにもかくにも
方々で揉めた。

メンバーと揉め、
近隣のバンドと揉め、
遠方のバンドとも揉め、
クラブ界隈とも揉め、
ハコと揉め、
停めてた駐車場のおっちゃんとも揉め、

音楽に関わる全てのコトに一歩も引かず
妬みと僻みも絡めて周りと対峙していた。
(駐車場のは音楽と関係ないケド)

うまくやれるだろうか。。。
確かコワそーな人だったよなぁ。

何よりも
目の前にいるサトウタツヤが既に
ビビっている。

仲間がビビっているなら
自分にとっては敵だ。

ならばやはり対峙せねば。

勝てるだろうか。。
多分、ムリだな。。。。。

いっそ下手に出てみっかなぁ。

おっす！
タツルさんっすね！
今日もタオル巻いてるっすね！
タツルさんのタオルさんっすね！

ゼッタイ殺されちゃうよ。

普段、
MCとかで
今日は死んで帰れー！
とか言ってる自分が殺されちゃうよ。

きっとバチが当たったんだな。

せめて、
せめて
みんなの前で泣くのは避けたい。

泣くなら静かに泣きたい。

そんなコトを思いながら、
再び村門の「扉の向こう」に行くのであった。

でも今日は
扉の向こうにmustang jerxはいない。

いるのはきっと、
頭にタオルを巻いた
コワそうな感じの人。

そう、タツルさんなのである。

あ、

あとSHYさん
という名前の人も。(←その当時の自分的には。)

ー続くー

-MUSIC CLUB MURAKADO-